2019年7月13日土曜日

The Strokes『Angles』(2011) は今聴いた方がかっこいい

正直言って、なんでこのアルバムが低評価になっているのか俺にはさっぱりわからないよ。ギターの音が少ない? リバイバル・ロックを継承していない? そんなことはリスナーが勝手に作り出した、ただの妄言じゃないの。だって彼らは、ロックバンドとして常にかっこいいものを見せようとしているからね。それでも、「Under Cover Of Darkness」だけがかっこいいって? まあ、この曲は確かに1stだとか2ndの頃のストロークスっぽい曲であることは確かだよ。


The Strokes - Under Cover Of Darkness

でもそれがさ、"本来のストロークス"であるか、といったらまた話は別になってくるんじゃないかな。2011年の彼らが作ったアルバムはもはやリバイバルでも、ガレージ・ロックでもない。これまでのイメージからもがき苦しんで、抜け出そうっていう感じがするのよね。するとさ、不思議なことに2019年に聴くとこの作品がやけに新鮮に聴こえてくるわけ。なんていうか、当時のサウンドの流行だとかを一切気にしていないんだよね。

去年、ビリー・アイリッシュっていう今、最高のアーティストがこのアルバムに入ってる「Call Me Back」をカバーしていたんだけど、それが本当にかっこよかったの。最初聴いた時は思わず、彼女の新曲かと思っちゃうくらい。でも、よーく聴いたらどっかで聴いたことあるよな、これってなったわけ。全然古臭くないし、すごく新しい。やっぱりそれはさ、流行やバンドのイメージに流されなかったからなのかもしれないよね。評価が低くなる可能性は高くなるけれど。そんなわけで、ストロークスのこのアルバムは、リリース当時、2011年よりも今、2019年聴くに値する作品だと思うのよ。


Billie Eilish - Call Me Back (Cover)


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